子育て中、特に子どもが小さいうちにぶち当たる壁の一つに「子どもの風邪」があります。
保育園や幼稚園に通い出すと年中子どもが鼻水を垂らしてるなんて光景も珍しくありません。
そんな時に大活躍するのが電動鼻吸い器のメルシーポットです。
この記事では、
・2児(2歳、0歳)の子育て中
・臨床検査技師として総合病院で子どもの耳鼻科検査を数多く経験
の筆者がメルシーポットを使ってみた感想についてお伝えします。
高価なものだし、本当に必要?
鼻水なんて拭いてあげていればいいんじゃないの?
ほんとに役に立つのかな…。
このような疑問があり、購入を迷っている方は、是非参考にしてみてください。
メルシーポットについて
メルシーポットとは、自宅で簡単に鼻水を吸引することができる電動鼻水吸引器です。
我が家では、S-504型を使用していますので、そちらの概要をご紹介します。
販売名 | メルシーポット S-504 |
医療機器分類 | 管理医療機器 |
吸引圧 | -83kPa±10%(最高吸引圧) |
外形寸法 | 幅約224mm×奥行き約90mm×高さ約143mm(突起部含まず |
本体重量 | 約800g(付属品含む総重量は1.02kg) |
メルシーポットは新生児から使用することができます。
我が家のメルシーポット使った感想【結論】
我が家が購入したのは、第1子が0歳10か月で初めて風邪をひいた時ですが、実際に使ってみた率直な感想は、
もっと早く買っておけばよかったー!
です。
第1子の時の経験もあって、第2子には0歳2か月から使用しています。
早く買えばよかったと思った理由
以下のような理由から早く買っておけばよかったと思いました。
- 子どもは突然風邪をひく
- 使いやすい
- 思っていたより使う頻度が高い
- 洗浄が簡単
- 口で吸引するタイプよりも鼻水がたくさんとれる
メルシーポットが一台あると親のストレスや子どもの負担も軽減できること間違いなしの使い心地です。
なぜ鼻吸い器が必要なのか
鼻水をしっかり吸ってケアしてあげることで、ぐっすり眠れるだけでなく、
耳の病気やその悪化を防ぐことができるんです!
鼻吸い器が必要な理由
鼻水にはウイルスや細菌、アレルギー物質などがたくさん含まれています。
また、子どもの鼻は構造上、少しの鼻水でも大人より溜まりやすくなっています。
上手に鼻をかめないことで、鼻水と一緒に異物が溜まります。
それらが鼻と耳をつなぐ耳管を通って耳の中に入り込み中耳炎を引き起こしてしまうことが多くあります。
中耳炎は悪化すると治りにくく長引いたり、聴こえが悪くなったり、慢性的な中耳炎では手術が必要になってしまう場合もあります。
そこで、中耳炎になるリスクを少しでも減らすために、鼻が上手にかめるようになるまでの間、鼻吸い器を使ってしっかり鼻水のケアをしてあげることが大切になります。
耳鼻科に通院すると、耳鼻科の先生からは必ず「おうちでこまめに鼻水を吸ってあげてください。」と言われるくらい、
鼻水を出し切る(取りきる)ことは耳や鼻の健康を守るためには大切なことなのです。
そして、鼻水を出し切るお手伝いをするのが「鼻吸い器」です。
筆者は臨床検査技師として中耳炎の子の聴力検査を数多く経験してきたことから、長引く中耳炎の治療は親子ともに通院や服薬、聴こえの面でのQOLの低下などで負担が大きいことを知っていたので、
我が家の第1子は、1歳になる前からお風呂で少しずつ鼻をかむ練習をしていました。
ですが、ある程度上手に鼻をかめるようになってきたのは2歳5か月頃で、それまでの間にやはり中耳炎になってしまったこともあります。
中耳炎は小学校入学までに60〜70%の子どもが一度はかかるとされる、珍しくはない病気です。
おうちに鼻吸い器があれば、中耳炎になる前の段階で鼻水のケアを手軽にしてあげることができますね!
3年間使ってみて感じたデメリット
音がうるさい
吸引するのために電源を付けると【ウィーン、ゴォー】といったモーターの低音が響きます。
近所迷惑になるような音ではないので、安心してください。
月齢の低い赤ちゃんが音にびっくりして泣くことはありませんが、お座りのできる月齢より大きくなった段階で初めて使うと、怖がってないてしまう恐れがあります。
我が家の第1子は10か月から使用しましたが、毎回大泣きでした。
反対に第2子は2か月から使用しているので、特に驚いたりすることなく、毎晩吸引できています。
近くに電源がないと使えない
メルシーポットは電動式のため近くに電源がないと使えません。
普段は床に置いて使っていますが、電源が近くにない場合は延長コードが必要になります。
持ち運びには向かない
置き型タイプなので、持ち運びには適していません。
帰省先などで使用したい場合には付属の収納ケースに入れて持ち運ぶことになるので、かなりかさばります。
コンパクトに持ち運びしたい方は、ハンディタイプのものもあります。
子どもが嫌がって暴れる
鼻吸い器の音とも共通する部分ではありますが、1歳から3歳くらいまでの子に初めて使う時は、確実に嫌がって暴れるので、しっかりと頭を固定した状態で吸引しないといけないのが、とてもたいへんです。
そのうち慣れてはきますが、親が最初にお手本を見せたりして、ある程度鼻吸い器に対して「使うとすっきりする」、「痛くない」ということを子どもに理解してもらう必要があります。
価格が高い
鼻吸い器には、
- 電動据え置きタイプ(メルシーポットはこのタイプ)
- 電動ハンディタイプ
- スポイトタイプ
- 口吸いタイプ
など、さまざまな種類がありますが、メルシーポットは他のタイプの吸引器と比べて吸引力などの性能が良く、価格は高くなります。
3年間使ってみて感じたメリット
メルシーポットがおすすめな理由
メルシーポットがおすすめな理由は以下のようなメリットがあるからです。
- 0歳から大人まで使える
- 吸引力が強い
- 部品の取り外しや洗浄が楽
- 部品のみの購入ができて長く使える
- 慣れると自分でできる
- 医療費控除の対象になる
0歳から大人まで使える
ノズルの種類を変えることによって、まだ鼻の穴の小さい赤ちゃんにも、より使いやすくすることができます。
また、大人の鼻づまりにも使用できます。
筆者も花粉症の時期に使っています。
ノズルは感染対策のため、使いまわさず一人1個用意するのがいいでしょう。
吸引力が強い
メルシーポットなどの電動鼻吸い器は吸引力が強いので、短時間で子どもの鼻の奥の鼻水をしっかりとることができます。
そのため、吸引しなければいけない回数も減らすことができます。
ただ、使い方を間違えると鼻の粘膜を傷つけてしまったり、気圧の変化で耳が痛くなったりする恐れもありますので注意が必要です。
何度も鼻をかむことが減るので、鼻の周りが荒れるのを防ぐこともできます。
部品の取り外しや洗浄が楽
メルシーポットは本体から外して丸洗いすることができます。
我が家では使用後に台所用の中性洗剤で洗っています。
洗いにくいチューブの中は、泡で出るスプレータイプの洗剤が洗いやすくておすすめです。
部品の数が少ないため、取り外し・洗浄・組み立てがとても簡単で楽です。
吸引した鼻水もほとんどの場合、ホース内にとどまっているので、すべてを洗うのが面倒な日はホースのみ内部をお湯でしっかり流して浴室にぶらさげて乾燥させています。
部品のみの購入ができて長く使える
ノズルやチューブをはじめ、パッキンのみ、ボトルカバーのみ、など1つずつ購入ができます。
長く使っていると黄ばみが出てくるものもあるので、少しずつ部品を交換したり、必要に応じて買い足したりすることで長く使用することができます。
また、1人ずつノズルを用意すればとても衛生的です。
我が家では次女(0歳)に使用するために、ノズル「ボンジュール」を買い足しました。
慣れると自分でできる
我が家の2歳児は最初こそ怖がって大泣き&大暴れでしたが、鼻水を吸うとすっきりすることがわかってから、鼻をかんでもすっきりしない時には、自分で鼻水を吸引してくれるようになりました。
2歳児でも慣れれば自分で扱えるくらい操作も簡単で、短時間でしっかり鼻水を取りきることができます。
医療費控除の対象になる
メルシーポットは医療用器具なので、医療費控除の対象になります。
医療費控除とは、1年間に家族全員でかかった医療費が10万円を超える場合、医療費の一部が控除される制度です。
確定申告時、領収書を提出することで還付金として戻ってきます。
妊娠・出産で出費がかさんだうえでの高価な買い物なので、控除の対象となるのは助かります。
10万円を超えるかわからない、という方も念のため領収書はとっておいてくださいね。
【まとめ】メルシーポット一家に1台購入する価値あり!
メルシーポットは今や2人の子どもを育てている我が家にとっては、無くてはならない育児グッズになっています。
筆者のように「早く買えば良かった!」という声も少なくありません。
友人や自分たちの兄弟姉妹に産後買ってよかったアイテムとして紹介したり、出産祝いにプレゼントするよ~と言っているほどです。
少し高価ではありますが、一家に一台、子どもたちが風邪をひく前に準備しておく価値はあると思います。
そして是非、お子さんの恐怖心が出る前、なるべく早くから使ってあげてほしいと思います。
この記事が少しでも購入検討の参考になるとうれしいです。